千宗恩
? ~1600年3月6日
利休の室(後妻)で、生活文化として、茶の湯に女性参加の道を開いた人だとか。
名は、おりき。元は能役者・宮王三郎三入(観世流の小鼓の名手)の妻だったようです。
松永久秀の妻だったとする説もあるそうです。
「宗恩と利休」についてに、利休が宗恩と再婚し、子供をもうける話を記載しています。
宗恩は、千家ゆかりの女性で、宮王三郎三入との間に、
子供・千少庵を産み、その千少庵は、利休の前妻の娘「お亀」と結婚、
息子「千宗旦(兄)」と「山科宗甫(弟)」をもうけたとか。
■宗恩の創作品
茶道具の中には、宗恩によって創出されたものが、いくつもあるそうです。
例えば、大津袋を仕立てたり、茶入の仕覆のマチをあけたり、
短檠の上部を矢筈に切ったり、新たな帛紗を提案したり、
茶入仕覆や帛紗寸法の改良をしたり(「帛紗の大きさ」について参照)、
香炉の足を切ったり(「千鳥の香炉」について参照)、
といったものは、全て、宗恩が創出したものだそうです。
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