2018年6月14日木曜日

NO 218 茶入に抹茶を入れるってこんなの



茶入は「濃茶器」「小壺」「擂茶壺(すりちゃつぼ)」などとも呼ばてるみたいです。
焼き物の種類として、5つに大別してるみたいで、
「唐物」「島物」「瀬戸」「後窯」「国焼」があるらしいです。


■唐物茶入
中国産の「唐物茶入」は、室町時代以前に日本に来たものが特に尊ばれてるみたいです。

「唐物」自体は宋・元・明時代の美術作品を指して、
産地が不明な舶来品なども唐物と言ったりしてるようです。

道元禅師に随って入唐し、加藤四郎右衛門(藤四郎)が、
唐の土と薬を持ち帰り瀬戸瓶子窯で焼いたものとの説あるようです。

1211年頃、瀬戸の里に加藤四郎右衛門景正がいて、
口兀手(伏せ焼きにし、口の上辺に釉がかからないもの)の茶入を焼き出したそうです。
このころ、四郎右衛門は技術が未熟だったため、
永平寺の道元和尚にしたがい、中国に渡り、
数年間中国に住んで「製陶法」を習得して帰国したようです。

その後、窯入れの際に、鞘に入れて底を下にして焼いたため、
茶入の口にも釉薬がかかるようになり、
陶器の職人として、非常に卓越した存在になったとのこと。

この時、中国から持ち帰った形や釉薬の優れた陶器を
「唐物」というのですが、
中国から持ち帰った土や釉薬で焼いたものも「唐物」と呼んだそうです。

後の人々は、加藤四郎右衛門の事を「藤四郎」と呼ぶようになるみたいです。
その後、藤四郎の子、藤右衛門、藤五右衛門、兎四郎などが
次々と焼き出すそうで、
唐物と呼ばれる茶入は、時代の新古、作者の区別も出てくるようです。

他に「漢作唐物」とか、朝鮮半島製の「高麗物」、
南蛮貿易とかで東南アジア・南中国・ルソン・琉球とかの「島物」なんかがあるようです。
国産は、古いのだと、瀬戸焼を中心にして唐物を模倣して作った古瀬戸や、
小堀政一が指導して作った茶入なんかもあるみたいです。

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