2018年6月6日水曜日
NO 164 色紙立(扇立)の組み立て方ってこんなの
色紙は、和歌・俳句・書画などを書く、方形の料紙のことだそうです。
色紙という名前は、元来は染色した紙のことを言ったようです。
詩歌などを書く料紙としては、
屏風や障子などに詩歌などを書き入れるために染色した紙を押し、
これを色紙形と呼んだことに由来するのだとか。
色紙の寸法は「大:縦×横=六寸四分×五寸六分」「小:縦×横=六寸×五寸三分」
の二種があるようで、これに準じた方形の料紙も総称して色紙と言うみたいです。
色紙として最も古いものとしては、藤原定家筆と伝える小倉色紙で、
小倉百人一首として有名なのだとか。
■小倉色紙(小倉百人一首)
鎌倉幕府の御家人で歌人でもある宇都宮蓮生(宇都宮頼綱)の求めに応じて、
藤原定家が作成した色紙で、成立当時は、
「小倉山荘色紙和歌」「嵯峨山荘色紙和歌」「小倉色紙」と呼ばれたそうです。
後に、定家が小倉山で編纂したという由来から、
「小倉百人一首」という通称が定着したとか。
高砂の 尾上の桜 咲きにけり
外山の霞 立たずもあらなむ
小倉色紙「たかさこの」は、天文24年(1555年)、武野紹鴎が茶会に用い、
初めて茶席の掛け物とされた和歌として特筆されたようです。
この幅には、千利休の消息が添い、
利休は、この幅を借用して茶会に用い、大いに面目をほどこしたのだとか。
■書画用の色紙
色紙は、古くから短冊と同様に書道作品に用いられ、
絵画作品にも多く用いられたそうです。
近現代では著名人のサインや寄せ書きにも用いられ「サイン色紙」と言うみたいです。
また色紙という語は「短冊形」に対する「色紙形」の略語としても用いられるようです。
書画用の色紙は正方形に近い形の厚紙でできていて、
金縁が施され、片面には金粉や銀粉などを散りばめられているものも多いとか。
なお、色紙は本来、金粉や銀粉などが散りばめられているほうが表面だそうですが、
書画やサインなどは、謙遜の意味であえて裏面の白いほうが用いられるといわれているようです。
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