水指の蓋には、共蓋(替蓋)以外に、
別の用途で使用されていたものを水指に転用したものに、
漆塗りの塗蓋つくって使用する場合もあるみたいです。
この塗蓋、天皇から頂いた青磁水指の蓋が、
応仁の乱の混乱で割れてしまった為、
足利将軍が塗りの蓋で代用したのが始まりだとか。
かざり物をする場合に塗蓋を使うのは、
「掛物の風袋の先の[露]、
花の[露]、
茶杓のかい先の[露]で三露。
水指は水で濡らして使用するから、
共蓋にすると[露]が入って四露になる。
これはよろしくない。」
ということから来ているようです。
偶数は陰数として忌み嫌われていたみたいで、
さらに「4」は「死」に繋がり、
確かにあまりよさそうではないように思います。
普通、三露は
「席入り前・中立ち前・退出前の三度にわたって露地にまく打ち水」
のことだそうです。
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