2018年6月6日水曜日

NO 163 円椅の組み立て方ってこんなの




立礼(りゅうれい)は、1872年の第一回京都博覧会において、京都府参事槇村正直から

「外人も楽しめるような茶席がほしい」

と依頼された前田瑞雪が、裏千家十一代玄々斎宗室に相談して、

椅子と卓による点前を考案したものだとか。

前田瑞雪は、建仁寺正伝院の茶席を持っていたみたいです。



当時、会場には「囲い点」と「椅子点」の 席が設けられ、

数奇屋大工二代目木村清兵衛が造った台子を点茶卓に利用し、

天板に風炉 釜を据え、皆具を飾り、椅子に腰掛けて点前をしたそうです。



現在、裏千家で「点茶盤」と称されるものが、このときの点茶台を基に考案されたもので、

テーブルに、風炉釜・水指などを置き、亭主は円椅(椅子)に腰掛け点前を行い、

客は喫架(客用机)、円椅(客用椅子)を用いるみたいです。



この椅子式の点前が各流儀においても取り入れられ、

各種の立礼棚、立礼卓が造られているようです。



近年は「新型立礼棚」というのができているようです。

これは、折りたたみ式で、付属品として、

電熱器・椅子二客・天盤保護シートなどが付いているそうです。



とてもコンパクトで、天盤の奥行きが狭いため、

持ち運びや、お点前をするのにも非常に扱いやすいものみたいです。

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