灰匙には、炉用・風炉用の二種類があるとのこと。
風炉用は小ぶりで柄が長く柄に竹の皮を巻いたもの、
炉用は大ぶりで桑の木の柄がついたものを用いるようです。
また、利休形は桑柄で匙が柄に差込みになっていて、少庵好は鋲打ち、元伯好みは楽焼だそうです。
この灰匙、久須見疎安著『茶話指月集』には、
「始めは竹に土器などをさして使ってたけど、 千道安 が金属を使うようになった。
これを見た 千利休 は、最初は飯杓子のようでおかしいよと笑ったけど、 後にはこの金属製を使うようになった。」
とあるそうです。
この 千道安 、灰匙の他にも、 小座敷に突上窓(天窓)をあけたり、 四畳半座敷の床を四尺三寸に縮めたり、 客座・点前座の間に中柱を立て仕切壁を付けて火炉口をあける道安囲いを構成したり、 塗り蓋を拭いてから茶巾をおく手前を考案したり、 と、かなり斬新な考えの持ち主だったみたいです。
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