2018年6月12日火曜日

NO 180 箱炭斗と香溜ってこんなの



箱炭斗(はこすみとり)は、四方形の箱形で持手が付いている

水屋用の炭斗のだそうです。



利休形の箱炭斗は、桑木地・やや上広がりで、

上が八寸八分四方・下が八寸四方となっているとか。



道具炭、切炭、香溜を入れて、火箸を手前の手に添えて立て、

釜鐶をかけ、他方に板釜敷をかけて羽箒をのせて持ち出すそうです。

少々わかりにくいのですが、

山田宗偏著『茶道要録』に

「勝手の烏府は桐にて作り、漆塗て用ゆ、寸法別に記あり、

此を用る時は取手の角に鐶を掛置也、板にて作る、

釜置此具たり、炭色々を組入、上に火筋、釜置、香合、鐶、羽箒を置べし、

炭取少くして各難載時は、香合を棚、箒を栓に掛べし、

棚なき時は香合をば必ず炭斗に置、釜置をば紙を用て懐中す、

後の炭の時は、香合を杓子に載て、土鍋に入持出、其杓子の入時、香器を其座へ直す也、

都て炭斗に前後あり、口伝、

侘人は〓(上竹下斫)(とをし;篩、漉米之竹器)の内を湊紙にて張て用ゆ」

とあるみたいです。



湖月老隠著『茶式湖月抄』に

「桑炭斗 利休 大さ 上八寸八分四方 下八寸分中

高内法五寸三分 厚三分二つよし

三つほそ釘二本打 底釘長六本横七本

手高さカワの上より三寸七分上に出

柱太さ八分半に六分 手は八寸七分半に六分」

と記載されているようです。



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茶道具や香道の道具であるほか、

宗教儀式において香を用いるために、

宗教用具としても用いられるようです。



香箱は、風炉の際に、箱炭斗に仕込むみたいです。



香溜(こうだまり)も、香箱同様、

香を収納するもので、

炉の際に、箱炭斗に仕込むようです。

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