2018年6月9日土曜日

NO 175 雪月花札ってこんなの



雪月花札(せつげつかふだ)は、裏面に「雪」「月」「花」と

「一」~「七」までの漢数字の書かれた計10枚が組となった札で、 表面には松の絵が描かれたものだそうです。



札は、媒竹などでできた、大きさは約2.7cm×1.2cm程度の長方形型のもので、

裏面が平らに削られているようです。



裏千家の場合、七事式の「員茶之式」

「茶カブキ之式」「花寄之式」「雪月花之式」で用いるそうです。





■雪月花之式

ここでは、雪月花之式について簡単に説明しようかと思います。



雪月花之式は、裏千家十一代家元玄々斎が、

七事式の追加として「仙遊之式」とともに考案したものだそうです。



人数が5人以上を想定し、花月之式に基準をおいた式みたいです。

数字の札は7枚あるため、最大10人まで催すことができるのだとか。



中折据に入った「雪」「月」「花」の札を使うところから、

雪月花之式という名がついた式のようです。



札の意味は、

「雪」の札をとった人が菓子をいただく。

「月」の札をとった人が茶をいただく。

「花」の札をとった人が薄茶を点てる。

だそうです。



また、雪月花札は、役を決めるときに用いても良いようで、

中折据に雪月花の札と客人数分の数字の札を入れて取り回し、

「花」が亭主、「雪」が正客、「月」が次客、「数字」が連客とするみたいです。



点てる服数に決まりはないそうですが、

通常は、「雪」「月」「花」の札をすべてとった人が出ると、

正客などの判断で、式は終了とするようです。



折据を取り回して役を決めるのは、花月之式と同じだそうですが、

莨盆と菓子が出るところから、くつろいだ雰囲気が楽しめるのだとか。



八畳で行う場合は、繰り上げ、席替わりがなく、

最後に亭主と正客のみ、元の座に戻るようです。

十二畳半の場合は、八畳の外側を通い畳として使い、

花月之式のように、座の繰り上げ、席替わりをするそうです。

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