2018年6月13日水曜日

NO 198 懐石膳ってこんなの



折敷(おしき)は、懐石家具のうち、

檜の片木(へぎ)で作った縁つきの盆のことだそうで、

食器などを載せるようです。



一般的に懐石では、

折敷に「飯椀」「汁碗」「向付」を載せ、

縁に箸ををかけて出すことになっているとか。



折敷とは折って敷くという意味みたいで、

昔は木の葉を折り敷いて食器の代用としたものを、

後世に至って檜の片木を押し曲げて角盆にして用い、

古名のまま「折敷」と呼んだものだそうです。



本来は脚のない膳のことをいうようですが、

脚の付いたものもあるそうで、

足付・足打(あしうち)と呼ばれるとか。





■折敷の形

折敷の形としては、四角の物を「平折敷/角不切」、

四隅を落とした「角切折敷/隅切折敷」、

隅切の縁を高くした「縁高折敷」、

足を付けた「足打折敷/高折敷」、

足打折敷の脚に刳形のない「傍折敷」等があるそうです。





■折敷の真・行・草

折敷は、皆朱の角切を「真」として精進に用いるようです。

黒塗りの「角不切(すみきらず)」を「行の真」、

「角切」を「行の行」として一般に用いられるとか。



「草」には、春慶・うるみ・摺漆・一閑など、

形も舟底・丸盆・半月など、糸目や鉋目や、

模様や簡単な蒔絵が施されたりと様々あるそうです。



四つ椀(よつわん)は、懐石道具のうち、

懐石家具に分類されるようです。



四つ椀は、「飯椀」「汁椀」「平椀」「壺椀」の

四つ揃えの塗椀を指すみたいです。





■両椀(飯椀/汁椀)

四つ椀うち「飯椀」「汁椀」のことを、両椀というようで

ご飯物や汁物などの椀のことだそうです。



一般的には、利休形小丸椀が用いられるとか。



利休形小丸椀は、黒漆塗が多く、

入子になっていて、飯椀が汁椀より少し大きく、

身の方を重ね、蓋をその中へ重ねると、

四つ重ねに収まる「四重椀」になっているようです。





■平椀(平皿/平盤)

四つ椀うち「平椀」は、

煮物などの椀のことだそうで、

胴に帯状の「かつら」と称される、

加飾挽きが施されているみたいです。



浅めの大振りな塗椀だとか。





■壺椀(壺皿/壺盤)

四つ椀うち「壺椀」は、

和え物などの椀のことだそうで、

平椀同様「かつら」が施されているようです。



深めの小振りな塗椀だとか。

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