2018年6月14日木曜日

NO 204 「茶人伝3」明菴栄西ってこんな人



「抹茶」を日本に伝えた人がこの栄西だそうです。



岡山県出身の栄西は、天台宗を習いに中国へ行くのですが、

そこで流行っていた禅宗を習って帰ってきたそうです。



禅宗での座禅の合間に飲まれたのが「抹茶」で、

『吾妻鏡』に、

鎌倉幕府三代将軍の源実朝が、頭痛に悩んでいたときに、

栄西が「抹茶」を飲ませて治した

という逸話があるとのこと。



この時代の「抹茶」は、現在にも通じるレベルのものだそうで、

使用する器具、茶を点てる作法なども、

ある程度は、既にできていたようです。



「茶は養生の仙薬・延齢の妙術である」の冒頭で始まる

『喫茶養生記』も栄西の著作だそうです。



再入宋後、茶種を持ち帰り、

筑前の背振山に植えたようです。

これが「石上茶」のおこりなのだとか。



また、栂尾の明恵上人に茶種を贈ったものが

「栂尾茶」の始まりみたいです。

宇治の茶は、この栂尾から移されたものだそうです。

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