帛紗は元々、貴重品などが収蔵された箱上に掛けられていた風呂敷だったそうです。
その風呂敷が贈答品を運ぶ時の、
汚れや日焼け防止として用いられるようになり、
1枚の布地から裏地付きの絹製で、
四方に亀房と呼ばれる房付きのものに変わり、
慶弔行事の金品を贈る時の儀礼や心遣いとして、
広蓋(黒塗りの盆)と併せて用いられるようになったのだとか。
一般に「袱紗」というと、以下の六通りの言葉を指すみたいです。
1.物を包んだり(包み袱紗)、進物の上に掛けたりする(掛け袱紗)方形の儀礼用絹布。
2.茶道で茶道具を拭い清めたり、茶碗その他の器物を扱うのに用いる縦×横=およそ九寸×九寸五分の絹布。
帛紗。利休形は八寸八分×九寸三分。使い帛紗。出し帛紗。
3.糊を引いていない柔らかい絹。
4.他の語に冠して用いる、本式でないもののことを指す語。
5.和菓子の一種。つやふくさ。
6.料理用語。袱紗仕立て。袱紗卵。袱紗料理。
ということで、ここでは当然、2.の茶道の袱紗(帛紗)について説明を続けようと思います。
用いる裂地は主に塩瀬(畝のある羽二重)で、男は紫色、女は朱色、老人は黄を基本とするそうです。
蹴鞠・茶道・香道などで用いる扇で、実際には開いて煽ぐような事はないとのこと。
それぞれ定められた扇を持つようです。
茶扇のサイズは「尺寸」「六寸五分」「 六寸」「 五寸」の四種があるそうです。
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