2018年6月15日金曜日

NO 221 「茶人伝11」鳥居引拙ってこんな人



鳥居引拙



戦国時代の茶人。村田珠光の弟子。屋号は天王寺屋



村田珠光の後、茶の湯を継ぐのがこの引拙だとか。

山上宗二著『山上宗二記』に茶の湯の名人と言われるほどで、

「茶湯物ノ数寄者ハ古今ノ名人ト云、

珠光ならびに引拙、紹鴎也」

とあるそうです。



『山上宗二記』に

「引拙ノ時迄八珠光ノ風体也、

其後、紹鴎悉改令追加畢、

鴎ハ当世ノ堪能、先達中興也」

とあるそうです。



片桐石州著『石州三百ヶ条』第3巻100条に

「珠光・引拙・紹鴎の心の事

此三人共に本付所趣向有。

珠光ハ

 見渡せば 花も紅葉も なかりけり

 浦の苫屋の 秋の夕暮

此心を用、是則さひたる身体を専に用之也。利休愛す。

引拙ハ

 淋は その色としも なかりけり

 横立山の 秋のゆふくれ

紹鴎ハ

 村雨の 露もまた干ぬ 槙の葉に

 露立のほる 秋の夕暮

是則すゝきあけてさハやかなる身本也。

道安好み紹鴎に本つく也。

是、茶の湯根元也。

如此いつれも宗匠其本つく處有之て用、

後世子弟たるもの此意味を常に可工夫也」

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