2018年5月31日木曜日

しぼり茶巾ってこんなの





■筒茶碗

筒茶碗を使った点前の特徴は、

茶筅通しと茶巾の使い方と、

左横に立てかけて茶杓・茶筅を仕込むことでしょうか。

茶筅通しの場合は、

お茶を点てるお仕舞いの茶筅通しの時、

茶碗をかたむけるそうです。

茶碗を拭くときも、

茶巾を人差し指と中指とではさむようにして、まず底を拭き、

茶碗のふちにかけて、いつものように三度半拭いたあと、

茶巾を茶碗からはなさず、下において、

茶巾をはなして、上部をすこし折って、釜の蓋の上に置くみたいです。

これは、いつもの茶碗の拭き方のように、縁から先に拭くと、

底を拭くとき、指や手先が、茶碗の内部にふれるからなんだそうです。

しぼり茶巾という扱いも特徴で、

茶巾を水屋でしぼったままの姿で茶碗に入れ、

釜の蓋をあけると、それを横一文字に蓋の上に仮置きして、

茶碗に湯を入れ、茶筅を茶碗に入れて、そのままにしておき、

茶巾をとって、いつものようにたたみ、蓋の上に置き、

茶筅通しをするそうです。

これは、筒茶碗は寒い時に使用するので、

茶巾をたたむあいだ、湯が入っているから、

茶碗が少しでも温まるのだとか。

利休百首22に

「筒茶碗深き底よりふき上がり 重ねて内へ手をやらぬもの」

とあるようです。

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