2017年10月3日火曜日
釣釜用具ってこんなの
動画は、釣釜を掛ける用具のセットです。
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ここでは自在鉤について説明します。
囲炉裏道具として使われる「自在鉤」、
鍋や湯釜などを吊るし、高さを変えることで火力調整のできる優れた道具で、
五徳を使わないことで火元に障害物がなくなり、薪をくべやすくする働きもあるとか。
ただ、世界遺産白川郷や、かやぶきの里京都府美山集落の囲炉裏にはほとんど自在鉤は存在せず、
かわりに、種々の大きな五徳(金輪)が多く見られるみたいです。
「自在鉤」の構造としては、「中通し式」「スライド式」「縄掛け式」「空鉤」「その他」があり
中でも、固定された「吊り棒」と上下する「鉤棒」でスライドさせるタイプと、
折り返した縄の長さで調整するものの2種類が代表的なんだそうです。
この中で「中通し式」についてだけ説明すると、
竹・木筒・鉄・真鍮・縄などさまざまな材料で作られているようで、
飲食店の装飾としてもよく使われているのだとか。
横木は魚型などで、鍋をかけると魚の頭が下がり尻尾が上がって
魚と縦棒の摩擦でストップする仕組みだそうです。
そのため鍋を下ろさないと高さ調整ができないとか。
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釣(つる)は、茶の湯釜を炉に吊るための道具のひとつで、
釜の鐶にかけて、鎖や自在の鉤へかけるための、
把手(とって)のことみたいです。
釣は、「弦(つる)」「釜釣(かまつり)」
「釜弦(かまつる)」ともいうそうで、
釣も「つる」の他、「つり」と読む場合もあるみたいです。
馬蹄形に近い半円状で、両端が上に反って、
鉤状になっているそうで、釜の左右の鐶付に、釜鐶を通し、
それに釣をかけることにより釜を吊るようです。
鉄や真鍮製で、象嵌入り・彫文様入り・虫喰のものがあるとか。
利休形として、
・真鍮の木瓜形(もくこうがた)、
・鉄の丸釣(まるつる)、
・鉄の鎌刃形(かまはがた)
の三種があるようです。
木瓜形は雲龍釜・鶴首釜など、
丸釣は、四方釜に、
鎌刃形は小丸釜・小尻張釜・阿弥陀堂釜などに用いるみたいです。
稲垣休叟著『茶道筌蹄』に
「釣 真チウ木爪は雲龍にもちゆ、
鉄丸は四方にもちゆ、
鉄鎌の刃は小丸、小尻張、大ぶりなるカマにもちゆ、
千家に此三つを一箱に入て如心斎書にて利休所持とあり、
それゆへ当流は此三品をもちゆ、
此外に達磨堂にもちゆる真鍮丸ツルあり、
片端にアガキあり」
とあるそうです。
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釣釜には、雲龍・車軸・鶴首といった細長い、
小さめのものを使用するそうです。
三月に釣釜にするのは、この春の風情を楽しむことと、
炉中に撒かれた灰が増える、炉の終わりゆく時期に思いを馳せる、
という意味があるみたいです。
釣釜は、広間と小間では室礼が異なるようです。
広間では天井に打たれた蛭釘に「鎖」を、
小間では竹や植物の蔓などで出来た「自在」を下げて、
その先に釜をかけるのだとか。
小間で使用される「自在」は、
秋の収穫後家族が集まって囲炉裏を囲む姿から編み出されたようです。
「自在」の上には、飾りとして木彫りの魚がついていることがあるみたいですが、
これは囲炉裏の火の卦に対して、水の卦を配置し、
火伏せの意味があったそうです。
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